伝授

DSCF3776今日もまた一人の方に血液循環法の知識、そしてセルフケアをお教えする機会があった。

その前に、足もみのことで聞きたいことがあったので母とスカイプをすると、ちょうど聞きたかったことについて昨日発見があったとのことで、それを教えてもらった。

身体のことは、まだ医学でも解明出来ていないことがた〜〜〜くさんあるけれど、自分たちで発見出来ることって意外と沢山ある様な気がする。

日本に居た時、母の講座で私もストレッチや呼吸法などを教えていたけれど、それは全て今までのダンス経験から持って来た材料ばかり。身体を正しく使うことは、身体を健康に保つ術だと思う。

幼少の頃始めたバレエの先生が、間違った基礎を教えてくれてから中学2年生でバレエ教室を変わって、「今まであなたがやっていたことはバレエではありません。今バレエを始めたと思ってください。」と先生に言われてから、全部外側の筋肉を使ってしまって酷いO脚になってしまった身体の使い方を変えていくには相当の苦労があった。けれども、間違えを知っているからこそ、間違えを正していくという作業を通して、本当は身体のどの部分を使わないといけないのか少しづつ少しづつ身体が分かって行った様な気がする。

でも、無理があった足首には負担がかかって手術をしなければいけなくなってしまったけれど、それで官足法にも出会えた様なものだから、今ならそれはそれで良かったと思える。

先生は、正しいやり方は教えてくれるけれど、間違ったやり方からどうしたら正しく使えるようになるかは教えくれなかった。それはきっと、先生は間違ったやり方を身につけたことは無いから分からないのだと思う。そうすると、やっぱり自分の感覚でどうしたら正しい使い方が出来るようになるのか、探していかないといけない。その作業を通して、中2の頃から私は必然的に自分の身体と向き合うという事をしなければならなかったのだな〜。でも、そのお陰で自分の身体の観察力はとても敏感になったし、何と言っても人の動きや身体の使い方を観察するのもかなり得意であります。

一つ、今までのダンサーとしての仕事を通して勉強させて頂いた事で、とても役に立っている事がある。それは、とある仕事でやったヴォイストレーニング。舞台上で声を出さなければいけないという事で、ヴォイストレーニングを受けた。声の出し方の基礎や、複式呼吸の使い方など教えて頂いたけれど、私はなかなかこれが得意で(真似が得意なのかもしれません)先生には、「君は歌を歌ったらいい!!」と太鼓判を頂いたのでした。とにかく、毎回新しい情報を貰える事が楽しくて、だんだん声の出方が変わって行くのが楽しくて、本当に素晴らしい機会だった。

そんなトレーニングの中で、唇をブルブル振るわせながら(ブ〜と音をだしながら)音階を変えて歌うというものがあったのだけれど、きちんとタンデンを使って口から空気を出せていないとブルブルが止まってしまうのですね。本当に不思議なのだけど、お腹の意識が無くなったとたん、ブルブルは止まってしまうのです。

それを講座などでやってみると、中年のおばさま達はほとんど出来ない。完全に、タンデンを使う事を忘れてしまっている。そうすると、お腹が出て来てしまったりしますね。

これは若い人でも同じで、お腹が冷えている人は大体これが出来ません。お腹が冷えていると、女の人は生理不順になったり、生理痛がひどかったりという人が多いです。

このヴォイストレーニングで、ちゃんと声を出せる時は、踊っている時と同じようにタンデンを使っている事に気づいて、何でも同じなのだな〜と思ったのでした。

こうして、関係ないようだけれども実は繋がっている身体のしくみ。

こう考えると、健康の為にきちんとした身体の使い方をするダンスというものがもっともっと広がったらいいのにな〜と思ったりします。やっぱり、今はまだ血液循環法とダンスが上手く関わっていないけれど、これからどんどん自分だからこそ出来るダンスとの繋がりを見つけ、ダンスもどんどん広げられるようになったら良いな〜と改めて思うのでした。

よし、頑張ろう。

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