今年の春の土用の入りは4月17日、そして5月4日に土用が明ける。
土用の時期には引っ越しや土を掘り起こす作業をしてはいけないと言うけれど、体調を崩しやすいこの時期に大きなエネルギーを持った土を動かさないというのは非常に理にかなっている気がする。
毎月のWSで、その月の臓器の働きや気のながれる道の変化をプリントにして勉強しているけれど、本当に身体の仕組みというのは良く出来ていて、勉強すればする程、私達の身体は自然界の法則と密接に関係しており、そこに耳を傾けられる様になるだけでも、自分の身体のサインをとても読みやすくなる。
本の出版から一ヶ月ちょっとが過ぎ、土用に入る前にガタッと体調が悪くなった。
とても疲れて、なんだかネガティブな事ばかり考えてしまう。
この疲れはなんなのか??
考えて、友人と話しながらふと気付いた事があった。
本を作る作業は、自分の一番辛かった時期を掘り返す様な出来事でもあり、淡々と作業をしているようであっても、実は自分の中にあった様々な感情や想いが掘り起こされる様な作業であったのだと思う。
ヨーロッパから帰って来て、自分の思い描いていた様なダンス活動を日本で行う事の難しさを抱えていた私は、自分が救われた足揉みを通して、人と身体を通してコミュニケーション取れる事が本当に嬉しかった。
本当は、ダンスを通して人とコミュニケーションを取れる環境を自分で作りたかったけれど、足もみで身体を見直す事をお手伝いする活動は、ダンスをした事もない様々な年齢の方達と出会う事の出来た素晴らしい時間であったし、ダンスそのものをしているわけではないけれど、足揉みを通して身体に興味を持ってくれる人が増えてくれる事は、いつか自分でダンスでやっていきたい事に大きな大きなヒントになると、そう信じて活動していた。
そして、それと同時に息子という小さな人との生活も、自分の時間なんて無くて大変な事も多かったけれど、気付かされる事が沢山で、息子を通しての新しい出会いも今ではかけがえのない宝物になっている。
「病気のサインは足裏で読む」の一冊を作る中には、自分がその時感じていた「ダンスをしていない自分との葛藤」を思い出す瞬間も多々あった。
けれど、一冊の本という形になった事で、自分がその時感じていた迷いも、葛藤も、「あぁ、やっぱり自分の選択は間違っていなかったな」と思える様になった。
本が出来たばかりの時は、喜びで興奮していたから自分の中にある変化に気付けなかったけれど、少し時間をおいてみると、本を作る事で確実に自分の中にあった想いが報われた気持ちになったのだと気付いた。
そうしてホッとした所で、人は初めて力を抜く事が出来るのかもしれない。
ずっと頑張って走り続けなければ!と思っていた事が、あとは流れに任せて、流れに身を置いてみよう。と、す〜っと思える様になった。
体調を崩して、身体が思う様に動かなくなった事で気付かせてもらった気がする。
今、またダンスを通して人とコミュニケーションんがとれたら・・・という想いが強くなっているけれど、少しづつでも自分が本当にやりたい事に耳を傾け、自分なりの流れに乗れたら良いな・・と思う。
人には様々なタイミングがあると思うけれど、そのタイミングは自分にしか分からない。
自然に身を任せ、来るべきタイミングにしっかり気付ける様に在りたいものです。
春の土用と共に、大切な事に気付かせてもらった。