潰瘍性大腸炎という病気

安倍首相が、潰瘍性大腸炎の再発で辞任を表明した。

安倍首相、あまり好きではなかったけれど、潰瘍性大腸炎の苦しさは良く分かる。

私自身、高校生の時から数年間「潰瘍性大腸炎」と診断されて通院していて、良くなったり悪くなったりを繰り返し、終わりの無いトンネルの中に入ってしまったような感覚で、いつよくなるのか、なぜ良くならないのか、そんな悶々とした思いをずっと持って過ごしていた時期が長かったからこそ、潰瘍性大腸炎の辛さは良く分かる。

潰瘍性大腸炎の一番辛い所は、やはり頻繁に腹痛に襲われたり、時に血便まで出てしまうので、トイレに行くのが怖くなってしまうくらいなってしまう。

原因の多くはストレスからくると言われているけれど、自分ではストレスを感じている自覚はなく、とても楽しい事があった後でも症状が悪化したりするから、本当に落ち込む。

検査の中でも一番キツいと言われる直腸検査を4回受けたけれど、その度に大量の下剤を飲み、空腹と痛い検査に耐えても、中の状態を知るだけで、カメラによって大腸の壁が傷つき、また出血するというような事もあった。

結局中を見ただけで、治療法が変わる訳でも、何か良い治療がある訳でもない。

飲み薬では効かず、座薬を出された事もあった。

ものすごい色をした座薬を入れると、朝に物凄い腹痛に教われトイレに駆け込まなければならず、本当に毎朝苦痛だった。

高校を卒業してからスイスに留学が決まっていたけれど大腸炎の症状は全く治まらず、スイスへ行ってからどうするか・・・という話を病院の先生と話し合い、一先ずは大量の座薬を持って行く事となった。

日本で通院していた間に禁止されていた暴飲、暴食、乳製品。

正直、乳製品は全く得意で無かった私はあまり不自由を感じていなかったけれど、スイスのチーズは日本のチーズとは全く別の食べ物で、その美味しさに我慢をしろという方が無理で、ある日を境に、スイスにいるのに、こんなに美味しいチーズが目の前にあるのに、食べないなんて損!と思い、美味しく食べる様にした。

スイスでの生活が始まって、最初の頃は真面目に座薬も使っていたけれど、いつの日からか座薬を使うのもイヤになってしまい、スイスの生活に慣れた頃には座薬の存在すらも忘れてしまっていた。

美味しい乳製品を毎日食べて、大好きなバレエを朝から一日中出来る毎日。

初めての海外生活、夜遊び、刺激的な毎日が楽しくて楽しくて仕方がなかった。

いつのまにか、大腸炎の症状はほとんど出なくなった。自分の中の大腸炎を引き起こしていたストレス要素が解消したのだと思う。

ストレスというものは目には見えない。

自分の中で、どの要素がストレスになっているのか、それを明確にする事は難しいからこそ、潰瘍性大腸炎の治療というものはとても難しい治療だと思う。

今考えれば、治療そのものが、検査が、病院に行く事がもうストレスなのだから・・・・。

私は幸いにもスイスに留学する事によって症状が良くなった。

そして、その後官足法に出会い、自分の足首の手術場所と腸に繋がる直腸筋が繋がっていた事を知り、自分で毎日ケアをする事で、今まで大腸炎は再発していない。

人の痛みは他人には分からない。

安倍首相、もの申したい事は沢山あるけれど、やはり人の上に立つという事、国を指揮して行くという事は物凄いストレスを抱えていたであろう事は確か。

やはり何より健康は大切な物だという事をまた実感する。

健康な身体があってこそ、その先に出来る事がある。

潰瘍性大腸炎を経験して以来、ストレスが溜まって来たら必ず息抜きをするようにしている。

独身時代は良く海を見に行った。

子供を産んでからは、子供が居ぬ間の一人カラオケや寝かしつけた後の1人飲みでストレス発散している。

心身共に健康で要る為に、身体を守る努力、ストレスを溜めない努力、楽しむ事は忘れてはいけない!!!とまた改めて自分に言い聞かせる。

リスボンの町並みとTejo川
沖縄・鳩間島の海
  • 日程: 2020.10.14&11.11
  • 時間: 10:30~12:00
  • 料金: 4000円(2回分) 初回のみ資料&グリグリ棒代1500円
  • 場所: 愛媛新聞・フジカルチャースクール
  • 詳細: 準備するもの:動きやすい服装、タオル