偶然にも・・・

本日、地元の新聞「下野新聞」に著書「病気のサインは足裏で読む」の記事を載せて頂きました。

実は、今日は父が大動脈瘤破裂で倒れ、心臓を止めての大手術をしてから丸6年の日。

6年前の今日、父の心臓は一度止まり、再び生き返った6歳の誕生日。

「病気のサインは足裏で読む」の中にも、父が倒れた時の事、倒れる3年前に呂律がまわらなくなって、そこから官足法を一生懸命はじめた事など記しています。

官足法を続けていなかったら、きっと父は今頃この世にいないと思います。

このタイミングで本を紹介して頂く偶然。

何だか不思議なご縁を感じます。

不思議なもので、今でもこの時期になるとドキドキします。

父が死んでしまうかもしれない・・・・。もう二度と会えないかもしれない・・・・。

と思うと、とにかく無事を祈るしかなかったあの時の感情が、毎年この時期が近づくと蘇って来て、なんだかドキドキしたり不安になったりするのです。

少しづつ怖さは消えて行きましたが、未だこの時期にはとてつもない不安に教われる事があります。

人の身体は本当に良く出来ていて、身体が全てを分かっているのだと思います。

今日、父の生還6年目を機に、また大切な事を思い出しました。

手術へ向かう父を送りながら、こんなとき祈る事しか出来ない自分の無力さを感じながら、いかに健康が大切な事か、命が大切な事か考えた事を鮮明に思い出しています。

健康な身体さえあれば、こんなに幸せな事はありません。

お金より、地位より名誉より、何よりも大切な物だと今でも思います。

奇跡的に生還し、退院3日目に一緒に歩いた結婚式は今でも大切な大切な思い出です。

1人でも多くの方が、健康で幸せな日々を過ごせます様に・・・。

父の生還日に新聞に載せて頂いた事で、また自分の使命を感じた一日。

    Professional

    IMG_7687先日、著書「病気のサインは足裏で読む」を創るに辺り、多大なご協力を頂いた幻冬舎の編集者さん、イラストレーターさん、ライターさん達と少し遅れたランチ打ち上げがあった。

    新宿の高いビルから東京の町並を見下ろしながらの、1つの物を一緒に創りあげた方達との時間は本当に素敵なもので、それぞれのプロフェッショナルの方達のお話は本当に刺激的であり、感動的であり、感じることが沢山の素晴らしい時間となった。

    先日、推薦文を頂いた森三中の大島美幸さんからもご丁寧にお手紙を頂戴し、「病気のサインは足裏で読む」を何度も読んで下さっている事、身体の調子が悪い方に本を渡して下さっている事、そしてこれから困った方がいたら、私の本を渡して行こうと思うと言って頂いて、本当に沢山の方達の協力のもと出来上がった一冊が、こんな風に思って頂けているのだと思うと、その事が本当に本当に嬉しくて、このお手紙は一生の宝物にしようと思った。

    様々な話の中で、自分を振り返る事がまたたくさんあったけれど、とても嬉しかった事があった。

    「何歳くらいからバレエをやっているのですか?」の質問から始まった話。

    私がバレエを始めたのは小学2年生で、そこで習っていたバレエは基本もなにもぐちゃぐちゃで、中学2年生の時にもっとバレエを真剣にやりたいとバレエ教室を移った時に、「今までやっていたのはバレエではありません。今、バレエを始めたと思って下さい」と先生に言われ、必死で身体を痛めながら走り続けて来たという話から、それがあったから怪我から官足法に出会える事になった事、そしてその後オーディション周りをしていたころの話になった。

    オーディションに何度も何度も落ち続け、落ちては次のオーディション先へ、また落ちては次へ・・・と1人で移動している間に、本当に心が折れそうになってしまう瞬間が沢山あったけれど、そんな話し相手もいない1人移動中、必ず行っていた紙にボールペンで不安な気持ちを書き続けた経験をお話しした。

    不安な気持ちを書いていても、書いているうちに段々とポジティブな言葉を書く様になっていくその作業は、自分にとっての精神安定剤になっていたような気がする。

    どうしてもポジティブな言葉が出て来そうにない時には、書いた言葉の上に言葉を重ね、文章を書くというよりも紙にペンで気持ちを吐き出し,吐き出し終わった頃には紙が真っ黒のぐちゃぐちゃになっているという事もあった。

    その頃の経験は、その後も自分で自分の気持ちが折れないように自分を守る術として残った。

    それから、自分の気持ちを纏める時には、必ず手書きで気持ちを纏めてから書く様になり、文章を書くということが本当に好きになった。

    文章には凄い力があると思う。自分の心を動かす力も、人の心を動かす力も・・・。

    そんな話を皆さんにしていたら、私が最初に様々な方の体験談を書いて幻冬舎の編集者さんに読んで頂いた文章を見て、私の書いた文章が本を一度も書いた事が無い方なのに、どうして上手く纏められているのだろうと思ったのだとライターの方から言っていただいた。

    文章を書く事のプロフェッショナルの方に言われたその言葉は、本当に本当に嬉しくて、その時自分の精神安定剤になっていた物が、こうして一冊の本を作るという夢に繋がっていたのだな・・・と思うと、やはり人生に無駄な事など何も無いのだと心から思った。

    そして、お話を聞けばどんな世界でも、やはりその道をきわめて居る方達から学ぶ事は本当に本当に沢山ある。

    そんな素敵な時間から、自分の中に大切な何かがポッと戻って来た。

    近々、自分の本当にやりたい事企画したい!と思っていた矢先、自分のやりたかったような事をやって欲しいと会場を探してくれている方がいらっしゃった。

    詳細決まりましたらまたお知らせします。

    これからは、自分にしか出来ない事、皆さんのお力をお借りしながら、どんどん発信して行こうと思います!!!!!!!

    自分の本当に大切な物を大切にしながら・・・・。

     

      流れにのって・・

      IMG_7626春の土用が今日から始まった。

      今年の春の土用の入りは4月17日、そして5月4日に土用が明ける。

      土用の時期には引っ越しや土を掘り起こす作業をしてはいけないと言うけれど、体調を崩しやすいこの時期に大きなエネルギーを持った土を動かさないというのは非常に理にかなっている気がする。

      毎月のWSで、その月の臓器の働きや気のながれる道の変化をプリントにして勉強しているけれど、本当に身体の仕組みというのは良く出来ていて、勉強すればする程、私達の身体は自然界の法則と密接に関係しており、そこに耳を傾けられる様になるだけでも、自分の身体のサインをとても読みやすくなる。

      本の出版から一ヶ月ちょっとが過ぎ、土用に入る前にガタッと体調が悪くなった。

      とても疲れて、なんだかネガティブな事ばかり考えてしまう。

      この疲れはなんなのか??

      考えて、友人と話しながらふと気付いた事があった。

      本を作る作業は、自分の一番辛かった時期を掘り返す様な出来事でもあり、淡々と作業をしているようであっても、実は自分の中にあった様々な感情や想いが掘り起こされる様な作業であったのだと思う。

      ヨーロッパから帰って来て、自分の思い描いていた様なダンス活動を日本で行う事の難しさを抱えていた私は、自分が救われた足揉みを通して、人と身体を通してコミュニケーション取れる事が本当に嬉しかった。

      本当は、ダンスを通して人とコミュニケーションを取れる環境を自分で作りたかったけれど、足もみで身体を見直す事をお手伝いする活動は、ダンスをした事もない様々な年齢の方達と出会う事の出来た素晴らしい時間であったし、ダンスそのものをしているわけではないけれど、足揉みを通して身体に興味を持ってくれる人が増えてくれる事は、いつか自分でダンスでやっていきたい事に大きな大きなヒントになると、そう信じて活動していた。

      そして、それと同時に息子という小さな人との生活も、自分の時間なんて無くて大変な事も多かったけれど、気付かされる事が沢山で、息子を通しての新しい出会いも今ではかけがえのない宝物になっている。

      「病気のサインは足裏で読む」の一冊を作る中には、自分がその時感じていた「ダンスをしていない自分との葛藤」を思い出す瞬間も多々あった。

      けれど、一冊の本という形になった事で、自分がその時感じていた迷いも、葛藤も、「あぁ、やっぱり自分の選択は間違っていなかったな」と思える様になった。

      本が出来たばかりの時は、喜びで興奮していたから自分の中にある変化に気付けなかったけれど、少し時間をおいてみると、本を作る事で確実に自分の中にあった想いが報われた気持ちになったのだと気付いた。

      そうしてホッとした所で、人は初めて力を抜く事が出来るのかもしれない。

      ずっと頑張って走り続けなければ!と思っていた事が、あとは流れに任せて、流れに身を置いてみよう。と、す〜っと思える様になった。

      体調を崩して、身体が思う様に動かなくなった事で気付かせてもらった気がする。

      今、またダンスを通して人とコミュニケーションんがとれたら・・・という想いが強くなっているけれど、少しづつでも自分が本当にやりたい事に耳を傾け、自分なりの流れに乗れたら良いな・・と思う。

      人には様々なタイミングがあると思うけれど、そのタイミングは自分にしか分からない。

      自然に身を任せ、来るべきタイミングにしっかり気付ける様に在りたいものです。

      春の土用と共に、大切な事に気付かせてもらった。

        「女性自身」に紹介して頂きました。

        IMG_76474月10日(火)発売の週刊誌「女性自身」で、3ページにわたって著書「病気のサインは足裏で読む」についてご紹介頂きました。

        「病気のサインは足裏で読む」が出版されて間もなく、女性自身の記者の方からご連絡頂き取材を受ける事になり、取材中にもグリグリ棒で記者さんの足もグリグリさせて頂きながら取材を受けさせて頂きました。

        この企画にあたり会議があるらしいのですが、その会議にお2人の方が私の本はどうかと提案して頂いたそうです。

        本当に有り難いお話で、嬉しくてお礼をお伝えしました。

        この記事を機に、また1人でも多くの方が自分の身体に目を向け、自分で自分の身体を守る術を知って頂けたらと思います。

        そして先日、官足法友の会開催の集中セミナーに母と一緒にお邪魔して来ました。

        息子の用事もあり、とても短い時間での参加でしたが、沢山の方が一生懸命官足法の勉強をしていることに嬉しく感動しました。

        少し本の話もさせて頂きましたが、持って行った本は全て完売し足りなくなってしまうという事態。

        私と母とでサインを求められるという、とても嬉しい出来事もありました。

        中には、本を読んで涙が出てしまった所があると感想を伝えて下さった方、自分がすすめた訳ではないのに、同僚の間でどんどん広がって周りで皆本買っています!と伝えて下さった方、遠方より購入して頂いた本を持って来て頂いて、本にサインをさせて頂いた方・・・

        沢山の方に本を読んで頂き、良い本だったと言って頂き、本当に嬉しかったです。

        セミナーの中でペアを組ませて頂いた年上の方からは「あなたの目、綺麗ね〜。きっと何か使命をもっているのね」と言われ、嬉しさのあまり「アワビの肝を食べたからですかね」と息子を妊娠中に伊勢でおばちゃんに言われた言葉を返し、照れ隠ししました。

        息子と過ごす時間の中で、また息子のお友達達と過ごす時間の中で、私が一番感動する部分は彼らの「目」である事が多いけれど、純粋無垢な子供の目には本当に感動させられます。

        真剣な目、嬉しそうな目、悲しそうな目、怒っている目・・・・

        あんなに澄んだ綺麗な目には、言葉は要らず、心から動かされるものがあります。

        「目は口程に物をいう」と言うけれど、目だけは嘘をつく事が出来ない部分だと思います。

        出来るだけ汚れずに、綺麗な目を持っていたいものです。

        現在発売中の「女性自身」、是非覗いてみて下さい。

        これからも日々精進致します。

         

         

         

         

         

          3.11から7年

          CIMG67457年前の3月11日、私は栃木の実家で足揉みのお客さんと母と、まだ子犬だった愛犬を囲んで談笑していた。

          突然の揺れで、お客さんが「大きな窓を開けておいた方がいい!」と言ってあわてて大きな両開きの窓を開けた事は鮮明に覚えている。

          その後、私の住んでいた地域は停電。水はかろうじて止まっていなかったけれど、兄の住んでいた地域では水も断水してしまい、実家であるうちに避難して来た。

          幸い実家はリフォームをしたてで薪ストーブを入れたばかり。皆で薪ストーブで暖を取りつつ、ロウソクや懐中電灯で手元を照らしながらラジオを聞いて過ごした。

          余震が来る度に怖かったし、ラジオではただ事ではない様子が伝わって来て、でも声だけでその様子を想像する事はとても難しく、翌朝電気が開通してから見たテレビの光景はあまりにショッキングで、何て事が起きたのだ・・・と唖然とした。

          被災地の方達は、私が経験した怖さや不安など比べ物にならない程の不安や恐怖、そして悲しみを経験なされたであろう。

          昨日当たり前にあったものが、昨日当たり前にあっていた人が目の前からいなくなってしまう恐怖は計り知れない。

          この7年間で、どれほどの復興がなされたかというと、住まう場所だけの問題でなく、心の問題など含めたらまだまだやらなければいけない事があるだろう。

          東日本大震災が起きてしばらくして、母の元に私が製作した資料を送って欲しいという連絡があった。

          母が足揉みを通して知り合った方で、福島県浪江町に移住なさって間もなく被災された方が浪江町から山の方へ避難なさっていて、避難されている方達は海が恋しかったり、慣れない生活で疲れているから、皆で足揉みをする為に資料が欲しいとの事だった。

          それはとても良い事だと思い、直ぐに資料をお送りした。

          海や山の自然は、それだけで物凄いパワーを持っている。

          人はそのパワーに癒されたり、時にその力に太刀打ちできない事もある。

          私は、数年前ポルトガルのダンスカンパニーで踊っていたけれど、ポルトガルで過ごしたリスボンの街の目の前には大きなテージョ川があり、その先には海が続いていて、心や身体が疲れると、海沿いを走る電車に乗って必ず海を見に行ったものだった。

          私は海のない栃木県で育ったけれど、リスボンでの4年という歳月は私にとってご褒美の時間のようだった。

          それからというもの、日本に帰って来ても時々無償に海が見たくなり、海を見に行くという事は続けている。

          たった4年、海まで直ぐに行けるという生活をしていた私でさえそうなったのだから、ずっと海の傍で暮らしていた人達にとって、避難生活というものはきっととても苦しかっただろうと思う。

          浪江町から避難された皆さんが、一緒に足を揉んでいると笑顔になるというお話を聞いて、身体のケア、心のケアをしていく事もとても大事な復興活動だと思った。

          足揉みの事も、説明をするにもなかなか難しい所があったけれど、本が出来た今、この本をまた身体、心のケアが必要な所に届けられたら・・・と改めて思った。

          3月11日、新聞を読む前に7年前の様々な事を思い返してからページをめくった瞬間にでた自分の本の広告。

          このタイミングで、この広告を出して頂けた事も何かのタイミング。

          改めて、自分がこれからどう生きて行くか、考えるきっかけとなった3月11日でした。

          とにかく、今いただけている1日1日を精一杯過ごすしかない!!!

          CIMG6731

          夕日の写真は、ポルトガル時代何度行ったかわからないくらい行ったCascaisの海。

          そして海の写真は、ヨーロッパ最西端の岬「ロカ岬」。

          ここへ行くと、海は繋がっている。日本にも繋がっているんだ!と元気になれたものだった・・・。