出会えて良かった

先日、ある方の施術をした。

施術の後、身体の事、そして心の事、身体と心の繋がりの事、今ある身体の状態とその方の身体がどれだけ敏感に反応しているか・・・という事など、色々なお話をした。

すると、その方から「本当に先生に出会えて良かった。」と言っていただいた。

嬉しかった。

人との出会いや物との出会い、場所との出会い、ある事柄との出会い。人生には様々な出会いが日々あるけれど、出会えて良かったと言って頂ける事は、何かもの凄いパワーを頂ける。

今日、旦那さんの企画するダンス展「Who Dance?〜振付けのアクチュアリティ〜」が最終日を迎えるため、改めて足を運んだ。

以前足を運んだ時は、息子を見ながらだったのでなかなかゆっくり観れなかった。

今回は私が見ている間は旦那さんに息子を見ていてもらってゆっくり展示を見て回ることに。

改めてゆっくり観れた事で見えてきた事が沢山あった。

展示を見終わり、息子を迎えに行き旦那さんとは別れるも、息子のおやつを預けたままだった事に気づき、また展示室に向うと、旦那さんが一人の方と話をしている。

話が終った所で挨拶をすると、その方は少し興奮した様に「この展示のお陰で、ダンスの面白さに気づかせてもらったんですよ!!!」とお話してくれた。

この展示に出会えて良かった。とおっしゃっていた。

旦那さんが息子のおやつを持って行っていなかったら、私はこの言葉を聞く事は出来なかったのだけれど、この言葉を聞けた事は自分の事の様に嬉しく、旦那さんが精魂込めて準備をしたこの展示によって、一人の人の人生にダンスという物が面白い物として加わったのだと思うと、なんだか感動してしまった。

そして、自分が一生懸命力を注いでした事には、人は必ず動かされるものなのだな。と、何においてもやはり、地道にコツコツと自分の力を注いで行く事を辞めては行けないな。と思った。

とても良い週末になりました。

ダンス展は終っても図録は購入可。

倒れてしまうのではないかと心配する程に、旦那さん魂かけてつくりあげた図録。

是非、1人でも多くの方に読んで頂きたい。

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    ダンスの時間

    最近イライラしがちだった所、あぁ、そういえば最近ダンスの時間を作っていないな。と昨晩思いつき、いつものスタジオへTel。

    息子とダンスの時間を楽しんだ。

    息子は、先日スタジオの前を通ったら「ダンス、ここ、やった!」と場所も完全に覚えていて、今日はダンスしに行こうね。と話すとなかなかご機嫌であった。

    今日のスタジオ遊びでは、息子の成長をもの凄く感じた。

    後で見たいから、音をかけていざ何かしようとなったら録画をする様にしている。

    録画ボタンを押した後というのは、身体と身体で話をする様にお互いがお互いの動きを観察して、互いに影響を受け合って動いているという事をとても感じて動いている様なきがした。

    録画している。という事で、私も何か形になるように残したい・・という思いもあり、少し舞台の上にたっている時のような、そんな緊張感を持つ。

    その不思議な緊張感の中、今日は特に、次に何が起こるか分からないドキドキをしっかり2人で感じ合っている様な気持ちになった。

    すると、息子は「もっかい、ダンス〜!!」と何度も何度も「もっかい」とせがむ。

    彼の「もっかい」は、録画ボタンを押した後の2人でのインプロの事を言っているのだな!と、しっかり楽しんでいる事が嬉しいのと同時に、互いに意識し合って動く楽しさを2歳で知るなんて!!と羨ましくなった。

    ただスタジオで動いているだけでは息子は飽きてしまう。けれど、録画ボタンを押した後、2人で一つの空間を共有しながらお互いに意識をし合いながら動くという事は本当に楽しいようです。

    ニット帽、一度かぶってしまったら脱げなくなる。変な服装ですみません。

    新しいCDガ欲しいよぉ。

     

     

      体調不良と心配事

      最近、ある心配ごとで夜中に突然目を覚まし、インターネットで色々調べて眠れない夜を過ごした日があった。

      突然気になり始めたある事は、なぜそんなに突然心配になったのか分からないけれど、今やっておくべき事なのだろう!!と思い、思い切って行動する事に決めた。

      すると、その翌日の夜に突然の吐き気。一夜に3度も・・・という今まで経験した事の無い事が。

      そして、その翌日全く動けず。幸い、旦那さんもお仕事がお休みで家にいてくれたので少し手伝ってもらい、息子は珍しく午前中にお昼寝をしたのでゆっくり眠って休む事が出来た。

      そして、今日は大分体調が良くなったと思って息子を児童館へ遊びに連れて行く事に。

      すると、朝から左の耳がおかしい。左の耳から空気が漏れている様な、左からは自分の声が響いて大きく聞こえて来る様な、とても不快な変な感覚。耳を抑えていないと気持ちが悪く、上手く話が出来ない感じ。

      なんとか児童館で遊ばせ、息子のお昼寝中にgoogle検索。どうやら耳管開放症というらしい。

      応急処置の方法をみると、頭を下げる。横になって休む。暖かいお風呂に入る。など、血行を良くする事が症状を抑えるのだとか。

      血行ならば、得意中の得意じゃないか!とグリグリ棒を持って下向いたら、あれ?治った。

      でもまたしばらくすると元に戻ってしまうので、とりあえず徹底的に足を揉み、その後三点倒立。

      完全に治りました。

      恐らく、この一連の体調不良は突然襲って来た心配事。

      心配事があるだけで、人の身体はもの凄い影響を受けるものだな。と改めて思う。

      私は割と敏感な方で、あまり得意でない人が作った料理を食したらお腹を壊してしまったり、あまり得意ではない場所に行くととたんに手が浮腫んでしまったりする事がある。

      人間は本当に心と身体が繋がっているから、自分の心に正直に、自分の身体に正直に過ごす事というのは難しけれど大切な事だよな。と自分の身体にまた教えてもらった。

      以前、息子がまだ小さな時に絶対に気をつけなければ!と思った事がある。それは、子供はもの凄く敏感に親の事を見ているのだという事に気づかされた時。

      私と旦那さんが大きな口論をした時、息子は自分の身体を掻きむしり、身体が傷だらけになった。元々肌は弱くてアトピーだと言われていたけれど、その掻き方は明らかにいつもの掻き方とは違った。

      あぁ、私達がこの子を傷つけてしまったようなものだな。と深く反省した。

      ストレスというものは、きっと人間にとって大きな大きな負担。ストレスが無い人生なんてあり得ないし、時には必要なストレスもあるかもしれないけれど、自分の心や身体を守る術を持っていたいものだとつくづく思う。

      そして、やっぱりストレスがあるとき程、自分の身体を放ったらかしにしてしまうものだな・・・とまた痛感。

      そんな今夜、テレビで「魔女の宅急便」を放送していた。

      「魔女の宅急便」は、私が今まで最も沢山見返した映画!!暇があれば見ていた大好きな作品。(特に小学生の頃)

      そして、なぜか涙が出てくる。

      キキの住んだ町は、ヨーロッパの色々な場所に似ている風景だけれど、大きな時計台はスイスに留学で住んだチューリッヒの街をはじめてみた時「魔女の宅急便」みたい!!と思ったし、リスボンの丘や海がある風景もあの街にどこか似ている。そして、ポルトの時計台に続くトラムが走る坂道もあの風景にそっくり。

      今では特にポルトガルでの思い出が蘇ってくるけれど、誰一人知らない街に住み、落ち込む事も沢山あったけれど少しずつお友達も出来て、街の事も知って、日本に帰る前には全く知らない街の人が自分の踊りを好きだと言ってくれた事が思い出されて、なんだか涙が出た。

      大変だったけど、私はリスボンやポルトのあの街にとても助けられたな。とつくづく思う。

      嫌な事があれば一人で電車で海に行った。仕事で疲れていても、ストレスがあっても、あの綺麗な町並みに癒された。

      もし、あの場所でなかったら大きな病気になっていたかもしれない。(過去にストレスから潰瘍性大腸炎も経験済)

      本当に素敵な場所にご縁があって幸せであった。

      なんだか、大切な事を思い出させてくれた久しぶりの「魔女の宅急便」。

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        ダンスとWS

        先日、久しぶりにコンテンポラリーダンス公演を観にいった。

        会場も、以前からパーカッショニストの山北健一さんと東京での公演にどうかと考えていた場所であったこともあり、そして同世代のしかも国内・海外でも踊っていたダンサー達の企画という事もあり、少し無理を言って母に息子を預けて鑑賞してきた。

        まず、観客とパフォーマーが近い会場でのライブにドキドキしたし、ワクワクしたし、何よりも自分で作品を創り発表していた頃が懐かしくなり、創作したい!!!!という気持ちをとても強く感じた。

        帰りながら、自分だったらあの場所で何をするだろう・・・・と色々考えを巡らせていると、色々なアイディアがやって来てウキウキした。

        今年は絶対にダンス公演をするぞ!!

        そして、去年から始めたセルフボディケアWS。

        今年から第3金曜日と、不定期ではあるけれど日曜日の月2回のWSが始まった。

        両日共に沢山の方にご予約頂き、中には参加ご希望にお応え出来なかった方がいた事は本当に申し訳なかった。

        けれど、こんなにも沢山の方が自分の身体を自分で守れる様になりたいと、高い意識を持って参加してくださっており、続ける事が大切だという事も理解なさって、WS参加を続けている方にはやはり身体の変化が現れている。

        回を重ねる度に予約が定員に達する時間は短くなり、平日開催のWSは既に満席。

        日曜日はあと4席。大変嬉しゅうございます。

        そして、2月からは地元栃木県の佐野市でも、セルフボディケアWSを始める事に。

        会場は、佐野駅直ぐ近くの城山公園内にある城山記念館。ここへはお花見に訪れた事があり、4月にWSの後にお花見が出来たら楽しいなぁ。という理由でこの場所に。

        Unknown

        四季折々の植物が楽しめるこの場所で、自然の摂理と密接に関係している私達の身体の事を勉強するのは、とても良い気がした。

        私が今、このセルフボディケアWSを続けている理由には、自分の身体を自分で守れる方法を広めたい!という事と、もう一つ理由がある。

        それは、自分達の身体を知る事で人の身体というものに興味を持ってもらえるのではないかな・・という事。

        私は、ダンサーという職業を通して身体の理解を更に深めた。そして、その身体を守る為のセルフケアは自分の身体を守るだけでなく、ダンサーとして踊りを踊る上で、身体を使う上でもの凄く沢山のヒントをくれた。

        ダンスほど、私達に身近な芸術は無いのではないかと思っている。誰もが持ち合わせている身体。

        その身体を使って表現するダンスというものは、きっと誰の中にもあるもので、誰の身体でも表現出来るもので、最も身近なものなのではないかな。という事に気づいて欲しい。

        そういう機会を作れる様に、私も頑張らなければ!!!!!!!!!!

          2016年、明けましておめでとうございます。

          IMG_0543新年、明けましておめでとうございます。

          今年もどうぞ宜しくお願い致します。

          2015年の年越しは、家族揃って紅白を見て、シルヴィギエムのボレロでの年越しという素敵なものに。

          昨年の後半から少しづつ、自分の本当にしたかった事を再確認し行動し始めた感じがあったけれど、今年はまたその大切な事を形にしていく様な年に出来る様な気がしている。

          ヨーロッパでのダンス活動に一線を引いて日本に帰って来てから、一時期は日本で出来るダンス活動を探し実行して試行錯誤していたけれど、色々な事に心折れそうになってしまってダンスから少し距離を置いた時期もあった。今思い出しても、その頃は色々な事に迷っていた。

          そんな悶々とした中で、また改めてダンスの世界に新たな興味を持たせてくれたきっかけになったのはジェローム・ベル氏の作品への出演。そしてそこでの旦那さんとの出会い。

          旦那さんとの結婚生活、そして妊娠・出産・育児を通して自分一人ではとても感じる事は出来なかった事を沢山教えてもらい、本当に自分の中の色々な事を変えてもらったというか、育ててもらったという思いがある。

          そして、そんな様々な出来事を通して今またダンスへの新しい気持ちが自分の中で芽生え始めている様な気がする。

          年明けそうそうのある面白い出来事と通して、またそれを再確認した。

          リスボンでのダンサー時代、公演を観に来ていたある写真家さんから写真を撮らせてもらいたいと頼まれ写真を撮ってもらったことがあった。

          私の大好きな、憧れていたダンサーと私と2人を写真に撮りたいと言われ、一緒に撮ってもらったその写真は今でも宝物。

          帰国後少したった頃に実家をリフォームする事になり、とても素敵な建築士さんに出会った。

          その頃の私は、ダンスに対しても、自分の人生に対してもとても悶々としていたけれど、建築士さんとの出会いや、漆喰壁を塗ってくれていた左官屋さん、そして大工さんとの会話は私にとって新しい発見と再確認の多い充実した時間で、様々な事を教えて頂いたし、ダンスと全く関係ないようでとても通じている所もある様々なお話は、人生において大切な事も沢山教えて頂いた。

          今思えばあの頃あの方達に出会えていなかったら、自分は腐ってしまっていたかもしれない・・と思う程に大切な出会い。

          そうして出来上がった新しくリフォームした家に、以前リスボンで撮ってもらった写真や父の描いた絵を飾る為に、建築士さんが素敵な額を沢山作ってくださった。

          思い出のその写真も、ずっと建築士さんの作って下さった素敵な額に飾り玄関の所に飾ってあった。

          1月2日の朝、ふと旦那さんがその写真を見て、写真の事を色々聞かれ、改めてその写真を撮ったときの事を思い出すきっかけをくれる。そして、改めて額から写真を取り出してみて、ハッとした。

          建築士さんが作ってくれていた額は、自分を守る様に写真を囲んでいる素敵なアレンジで飾って頂いたもの。

          建築士さんと色々な話していた頃、自分は本当に守りに入っていて、海外で活動していた時の様な野心というか、「ああなりたい!」「こうしたい!!」という希望を追いかけ、とにかく必死に行動していた頃とは違い、どこかで諦めていたり、悲観になっていた所もあったな。と思い出される。

          きっと建築士さんは、私の心情を細かく感じ取ってくれていたのではないかな・・・。

          私から出てくる言葉が、私の姿勢が、きっとあの写真を飾っていたアレンジの様に自分を守りに入り、本当の自分を隠す様であったのかもしれない。

          しかしその時とは全く違うモチベーションでいる今、何も飾る必要は無い。と、改めて何も飾らない自分自身を見つめられる様になった様な、あの写真を撮ってもらった時の様な野心が戻って来た様な、そんな一皮むけた様な気持ちになっている。

          本当に素敵なアレンジなのだけれど、新年早々にして今まで守ってもらっていた素敵なアレンジは卒業しようと、なにも飾らない写真に戻した。

          そして、今まで玄関に飾ってあったその写真をリビングにお引っ越し。

          そこで母が気づいた事がある。

          リフォームする前の古い家だった時、今写真を飾っている場所には必ず私のダンスの写真が飾られていた。

          そして、その写真達は私のダンスの節目節目にそこに飾る写真が移り変わっていたという事。

          スイスに留学中飾られていたチュチュを着てオーロラ姫を踊っている写真。

          オーディション周りをしている時に飾られていたスイス留学中に撮ってもらったポーズ写真。

          リスボンで踊っている時に飾られていたあるカメラマンさんに撮って頂いたダンス写真。

          そんな自分の中にダンスが前の様に情熱と共に戻って来ている気がしている今、どうしてもダンスを通して実現させたい事がある。

          そしてその事は、一緒に写真にうつる憧れの彼女との事。

          昨年の年末に訪れたある可能性。

          その実現させたい事を現実に出来る様に、もう一度初心にかえって今の自分に出来る事を精一杯頑張りたいと思う。

          そして、身体を使って表現するダンスだからこそ、身体の事を改めて勉強しつつ、自分で自分の身体を守る為のセルフボディケアを広める活動も頑張っていきたい。

          セルフボディケアWSを始めた事も、ダンスが自分の元に戻って来てくれるきっかけを貰えた一つの要因だと思う。

          どんな出来事にも意味があるというけれど、日本に帰国してからの紆余曲折は私に素晴らしい術をもたらしてくれた様な気がしてならない。

          そしてあの一枚の写真が、ここ数年間で自分の中に起きていた変化に気づかせてくれた。

          写真の存在に気づいてくれた旦那さん、そして私の感情を読み取ってくれていたであろう建築士さんに感謝。

          皆様、どうぞ今年も宜しくお願い致します。

          そして皆様にとって、今年一年が素晴らしい年となりますように・・・・・