Théatre de la Ville(パリ市立劇場)にロメオ・カステルッチの作品を鑑賞しに行く。
ここへはパリに来てから、結構な回数足を運んでいるけれど、今まで私が好きな感じのものにはなかなか出会えていなかった。
けれど、カステルッチの作品には久しぶりに何だかどきどきして、とても感動した。
作品始めから、なかなかエグいシーンで始まる。けれど、細かい演出の一つ一つが本当にこっていて、わんちゃんまでも舞台上に現れ、素晴らしい仕事をこなしていた。
最初、あまりに強烈なのでちょっと気分が悪くなりそうだな〜・・・と思っていたら、私達の後ろの席のおじさまが気絶してしまったようで、家族が必死に起こして、劇場係の人が駆けつけ連れられて客席から退場されるということがあった。
これも初めてのことで、びっくり。
もしかしたら違う原因かも知れないけれど、もし公演を見て・・であってもおかしくないとは思った。
残念ながら、イタリア語の台詞にフランス語字幕だったので台詞を全て理解することは出来なかったけれど、役者さん一人一人の動きも統一されて、まるで絵画の一枚のように作られていて、とっても綺麗だった。
衣装もとても素敵。
でも、何と言っても圧巻だったのはラストシーン。
あんな舞台美術を今までに見たことが無い。
いや〜〜〜〜、世の中には凄い人が居いるもんだ!と改めて思うと同時に、もっとカステルッチの作品を見たい!!と強く思うのでした。
聞いた話によると、私が見た今回の作品はまだ綺麗な方らしく、他の作品達はもっと強烈なシーンがあるとのこと。
でも、本当に本当に感動してしまった。
言葉が全部分からなくても、伝わるものは伝わるよな〜と思います。
素晴らしい演出家の作品に出会えたことに感謝。