良いものを与えれば喜ぶし、悪いものだと分かれば嫌がる。
色々な物事への息子の反応を見ると、本当に色々な事に気づかされる。
先日、子供向けのオーケストラの演奏会へ行った。前のほうの席で、凄い迫力の音。
初めて生のオーケストラを聴く息子、ビックリして泣いてしまったらどうしよう・・とびくびくしていたけれど、そんな心配は無駄な心配でじっとお利口に音楽を聴いていた。
最後のほうで、ディズニーメドレーが始まった頃、いつの間にか寝てしまっていることに気付き、いつも寝る前には必ずグズグズするのに、よほど心地が良かったのだな〜と、改めて生音のパワーに驚いた。
帰り際、ママさん達が「ディズニーメドレーで落ちたよ!」と話していて、きっと皆大体同じくらいのタイミングで寝に入ったのだろうと、凄い人数の集まった箱の中で起きていたであろう事を想像しては楽しくなった。
こういう事も、きっと会場全体の空気がそんな風に動いているのを敏感に察知して、そうさせているのではないかな〜と思ったりする。
先日、夫婦で言い合いになってしまった時、息子は今まで出した事が無い様な奇声をあげた。
まるで、「うるさい!!!もうやめて!!!!!」と言っているかのようで、彼にとってよほど嫌な事だったのだろうなと反省。
心地良いものがある時とは全く逆の反応だった。
実家に帰省して、相変わらず愛犬のネロが大好きな息子。本当にネロの事が大好きでたまらない様子。
実はネロもとても敏感な犬で、人間の本性というか、中身が丸見えなのだと感じる時がある。
普段とても温厚な性格のネロだけれど、身体の具合が悪い人などが来たときには吠え方が変わり、毛を逆立てる。
以前、ご家族で足の治療に来た方で、一番調子が悪い方が最後に家に入って来た。
その方が見えるまではいつも通り普通の吠え方だったのに、その方が見えた瞬間駆け寄って、毛を逆立てながら吠えたものだった。
敏感なネロと息子、お互い言葉は話さないけれど、彼らの方法で会話をしているのだろう。
目に見える事、耳で聞こえる事だけではない大切な事を、彼らを見ていると思い出させてもらえる気がする。