2016年10月15日(土)大安・吉日。
「表現の部屋〜Dance&Music Vol.1」が無事に終了しました。
本当に楽しかった!!本当に本当に素敵な時間となり、参加者の皆さんと共有した時間は唯一無二のものになりました。
「表現の部屋」というものを始めようと思ったきっかけはCasa da Musicaのワークショップリーダー育成プログラムを受講し、子供とのWSというものを改めて考えさせられる機会を得た事、そしてそこで踊らせて頂いた事で踊りたい!!!という気持ちが舞い戻って来た事がきっかけ。
自分がダンスで本当にやりたい事は何なのか??
自分が今何を表現したいのか??
と様々な事を自分に問い、ダンスだけでなく、自分の子供との生活の事や色々な事を考えました。
子供を産んでみて思う事は、0歳〜3歳の最も脳が成長する間に色々な音を聴かせ、色々な物を見せ、色々な事を体験し、色々な事を感じて欲しい!と思っていたけれど、実際にそうさせてあげる事はなかなか難しかったりするという事。
日常の中で様々な工夫は出来るけれど、例えば大きな音が出る楽器の音をまじかで聞いたり、人がダンスしている所を近くで見たり・・・という様な事は、やはりそのような場所に行かないと体験させてあげる事は難しい。
例え子供向けの何かだったとしても、やはり静かにしていなければいけなかったり、席から動いてはいけなかったり、例えばそれが子供向けのWSだったりした時に、自分の子供があまり反応せずに見ているだけだったりしたら親の私が少しがっかりしてしまったり・・・(がっかりする必要なんてないはずなのに)
そんな事を思い出して、もし自分だったら、こんなイベントに参加してみたい。と思うものをやってみる事にしました。
まず考えた事は、子供向けWSというものにはせず、子供も一緒に参加可ではあるけれど、基本的には大人が楽しめるものにするという事。
子供向けWSに何度か参加した事があるけれど、私の場合、息子が楽しんでくれるといいな♡と思って連れて行っても、あまり息子が乗り気にならなかった時、完全に何も出来ずにただ疲れて帰って来る・・・という事があり、もし自分の子供が乗らなかったとしても、自分が楽しめる要素があると来て良かった♪と思うのではないかな。と思ったから。
そして、意外と子供というのは親が楽しんでいる姿を見る事は好きで、楽しんでいると真似したり、一緒にやりたがったりするもの。
子供だから・・・といって簡単にしなくても、大人がやっているのを見てやろうとしてみたり、じっくり観察していたりしているものだと思って、あえて子供向けに子供に分かりやすいものにはしない事にしました。
この「表現の部屋」でやりたかった事もう一つの事は、様々な年代、様々な職業の方達が同じく空間を共有する事で感じる事があるのではないかな・・ということ。
例えば子供を例にあげると、子供の行動という物は本当に予測不可能で、こちらがコントロールしようとするとたちまち上手くいかなくなったりするもの。
でも、そんな時期は本当に産まれてから数年の間。大人になった私達は勿論もう既に忘れてしまっている感覚。
ならば、子供達のそんな突然の行動や、感じたままに動く姿を見る事は、それを忘れてしまった人達の忘れてしまっている感覚を思い出すきっかけになるのではないか?と思ったのです。
子供がまだいない人は、え?!子供ってこんな事するんだ!と思うかもしれない。
もう子育てが一段落した人は、そうそう。子供ってそういう所あるよね〜。と懐かしい日を思い出すかもしれない。
以前NHKスペシャルで、今日本のお母さんが危ない!という内容の番組がありました。
人間という生き物は、元々集団で子育てをする生き物なのだそう。だから一年おきでも子供を産む事ができるのだとか。
しかし、チンパンジーというのは母がつきっきりで子育てをする。だから、5年は次の子供を産まないのだそうな。
核家族化してお母さん1人で子育てをしている現代、お母さんにかかっているストレスは大きなものだと思う。
私もそう感じる時はある中で、私が望むことは、この「表現の部屋」がそんな子供を通したふれあいの場になったりしたら良いのに・・という事。
一緒に身体を動かす事を通して、人と人とが触れ合ったり、言葉だけではないコミュニケーションを取る場所。
そんな場所になったらいいな・・・と思っています。
つまり、子供連れていても、子供を連れてなくても、男でも女でも、若くても少々年がいっていても・・・
様々な方達が集う事に意味があると思っているのです。
特に、子供に対するスタンスは、子供を連れて行くコンサートやWSとは全く逆の手法になっているかなと思います。
何かを表示して「こんな事やってみましょう!」ではなく、「私はこんな事をしてみます。あなた達なら、どうしますか??」
というようなスタンス。
そんな事を頭に置きながら、昨日の表現の部屋は「あし」をテーマに、音だけを感じて頂く時間、音と共にダンスを見て頂く時間、そして日常的な動きのヒントから実際に「あし」を使ってゲーム感覚で身体を動かしていく時間などを通して、下は1歳〜上は70代の方までが一緒に、笑顔の絶えない時間を過ごしました。
子供達の反応もそれぞれで、私が踊っている所に入って来てくれたり、私の踊りのヒントになる様な動作をやってみせてくれたり、その動作に反応した私を見てまた何かやってくれたり、時に追いかけっこのようになったり・・・。
そこには言葉ではないコミュニケーションが産まれる瞬間がいくつもありました。
1人の女の子は実際に動いたりしていたわけでは無いけれど、とても楽しんでくれていたようで、終った後「楽しかったね〜」とお母さんに話したのだと聞いて、子供は見て感じているだけでも十分楽しんでくれるのだ!と確信。
大人の皆さんも、実際に身体を動かしていく所など本当に良く身体が動いていて、ちょっとした音の変化にもとても敏感に反応していて本当に素晴らしかった。
ある動きを取り入れた時には、空間に素晴らしいポージングがうまれたりして、この日、この時、この人達でなければ出来ない素晴らしい瞬間を何度も見させて頂きました。
何よりも、皆さん笑顔で楽しかった!と言ってくれた事がとても嬉しかった!!
小さな一歩ではあるけれど、そしてまだまだ改善の余地が沢山あるけれど、自分の本当にやりたかった事が始まった気がします。
「表現の部屋」必ず続けていきます。
次回Vol.2は年内か1月、どちらかに開催予定です。
次はどんな音楽と、どんなテーマで表現遊びをするのか。
またお知らせさせて頂きたいと思います。
本当に素敵な時間をありがとうございました!!!