3月25日(土)、初の試みとなるFado とダンスのコラボレーションパフォーマンスを開催。
大好きな素敵なファディスタたくさんのFadoを聴きたい思いと、最近色々な機会を通して、どうして自分は日本にダンスの活動拠点を移したのかを改めて思い出す様な機会もあった事で、自分が本当にやりたかった事をこれからは形にして行きたいという思いから、お客様ととても近い距離でのパフォーマンスを実行する事に。
日本に帰国してから直ぐ、お客様との距離感が近いものを何度か企画実行していたけれど、その時と今で大きく違うのは子育て中であるという事・・・。
子供を産む前には、企画の前には四六時中その事を考えたり、色々な事を掘り下げて考えてみたりという時間が取れたけれど、今は限られた時間の中でそれをしなければいけない。
自分でも一番驚いた事は、本番当日たくさんとの打ち合わせギリギリまで、家族の為にカレーやサラダをこしらえたりしていたのに、会場で限られた時間の中でパフォーマンスモードに切り替える事が出来る様になっている事は、大きな進化だと思ったりする。
特に今回のコラボは、Fadoという歌の中に沢山の意味のある言葉が含まれている音楽で踊るという事で、どうしてその歌で踊るのか、どうしてその動きをするのかを慎重に考える必要があった。
けれど、意味がある言葉達だからこそ、今の自分の人生の経験があらゆる場面で現れるのではないかな・・・という思いもあった。
正直、今に至るまでFadoで踊るには人生の経験が足りない様な気がするという思いもあって、どうしても一歩踏み切れなかった所はある。
人生や運命、愛や故郷の事、様々な哀愁・郷愁を歌うFadoで踊れる自信が無かったのだと思う。
薄っぺらいものになってしまいそうな気がして・・・・
けれど、今回Fadoで踊りたい!と思い実行出来た事は、パフォーマンスの寸前であってもカレーを作ってあげたいと思う家族の存在があってこそだと心から思った。
彼らと一緒に感じた様々な想いや、様々な経験が今の私を創っている。
きっとポルトガルにいた頃の自分と今の自分、随分違うのだろう。
様々なご感想を頂いて、自分の表現したかった事がきちんと伝わっていて嬉しかった。
今後も手探りしながら、この活動も続けていけたらと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。