ジェローム・ベルの作品「The Show Must Go On」に出演させて頂いてから早6年。
ジェローム・ベルとの出会いは私の人生を大きく動かしたと言っても過言ではない。
パリに住んでいた時にも作品を観に行ったけれど、彼の作品は、ダンスとか演劇とか、プロとかアマチュアとか、様々な垣根を越えて、人間とは??という事を説いている様な、人という存在を改めて見つめ直す機会を与えてくれる様な気がする。
今回「Gala」を見て、とても素敵な時間を過ごさせて頂いた。
たくさん笑ったし、時に涙が溢れそうな瞬間もあった。
けれど、1つ感じた事は、ジェローム・ベル本人が来日していなかった事で作品の完成度が少し弱くなっていたのでは?という事。
6年前、本番2日ぐらい前に初めてジェローム・ベル本人が出来上がった作品をチェックし、様々なフィートバックがあったけれど、やはり作品の作者が居るというだけで、作品への理解、向き合い方はガラリと変わる。
今までやって来た事はなんだったのか!?と思う程に、作品中の1つ1つの在り方の理解が深まったものだった。
そして、その数々のフィートバックから、どんな動作をするのであっても、観客の前でステージに立つという事がどういう事か、改めて考えさせられた機会であった。
私にとって、ジェローム・ベルの作品は今までのダンス人生の中で、舞台に立つ事、舞台でやらなければならない事と作品とが一番腑に落ちた作品であった。
そんな事を思い出しながら、「Gala」でみた事を振り返り、きっと舞台に上がっていたパフォーマーの皆さんも、ジェローム・ベルの案内のもとでこの作品を上演したかっただろうな・・・と思った。
何より、やはりジェローム・ベルは凄い。
私は本当に、彼の作品が好きだ。
良い時間を過ごさせて頂いた。
余談ではあるけれど、実は私と旦那さんの出会いは6年前の「The Show Must Go On」の公演。
ジェローム・ベルがいなければ、息子はこの世には存在していないと言ってもいい。
今日は久しぶりの再会もあり、とても嬉しい時間でありました。
「Gala」について、旦那さんが書いています。
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http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/16312
https://www.cinra.net/column/201712-jeromebel