先日、息子の幼稚園の美術を教えて下さっている先生のお話を聞きに行った。
以前、参観があった時に授業を見学し、その後の先生のお話に大変感動してからというもの、尊敬してやまない先生。
「芸術というものは評価する人がいてはじめて成り立つもの。子供の成長に感動し涙する。それも芸術なのですよ」の言葉にあまりに感動し、旦那さんにその話をした所、私の尊敬する振付家が同じ事を説いているという事を知り、また感動が倍になったものだった。
今回のお話も大変興味深いもので、子供が様々な方法で表現しようとしている事、大人の接し方によっては子供の表現する事、想像する事をストップさせてしまっている事をお話されていた。
それは何の芸術においても共通する事だと思うけれど、今子供とダンス、音楽のワークショップを製作・発表しようと動き出している自分にとってヒントとなる材料が沢山散りばめられていた。
中でもとても面白いと思ったのは、子供が描くものによって子供の心理状態をよみ取る事が出来るのだというお話。
子供にとって両親の存在というのは一番身近にある存在だけれど、男の子にとって母親のシンボルというのは「動く乗り物」で描かれ、女の子にとっての母親のシンボルは「家」で描かれているのだそう。
そして父親のシンボルというのは男の子も女の子も「山・太陽」で描かれるのだそうな。
先生のお話によれば、息子の通う幼稚園の生徒には大きく真っ赤な太陽を描く生徒がとても多いのだとお話してくださった。
大きく真っ赤な太陽を描くということは、お父さんという存在が子供達の中にしっかり存在しているという意味。
他にも沢山幼稚園を見ているけれど、沢山の真っ赤な太陽を見れば皆さん家族の関わりがしっかりあるのが良く分かるとおっしゃっていた。
息子が年少さんの時、雪だるまの折り紙工作の右側に大きな太陽を描いていた事を思い出した。
太陽を描く位置にも意味があるらしいけれど、右側に描く太陽というのは未来を現していて、将来父親の様になりたいという気持ちの現れなのだそうな。
同じ太陽でも、何色で太陽を描くかで意味が変わってくるらしく、それもまた興味深かった。
同じ絵を描くという行為でも、こんな風に子供の気持ちを読み取って下さる先生に教えて頂ける事を本当に有り難く思う。
素晴らしい先生との出会いは、きっと息子のこれからの人生に素晴らしい知恵を残してくれるはず。
最近、とても上手にひらがなも書ける様になって来た息子。
沢山のGIFTをくれる息子に感謝しなければ。
あまりガミガミ星人にならない様に気をつけます。
と心に誓う。