子供の気持ち

IMG_8915先日、息子の幼稚園の美術を教えて下さっている先生のお話を聞きに行った。

以前、参観があった時に授業を見学し、その後の先生のお話に大変感動してからというもの、尊敬してやまない先生。

「芸術というものは評価する人がいてはじめて成り立つもの。子供の成長に感動し涙する。それも芸術なのですよ」の言葉にあまりに感動し、旦那さんにその話をした所、私の尊敬する振付家が同じ事を説いているという事を知り、また感動が倍になったものだった。

今回のお話も大変興味深いもので、子供が様々な方法で表現しようとしている事、大人の接し方によっては子供の表現する事、想像する事をストップさせてしまっている事をお話されていた。

それは何の芸術においても共通する事だと思うけれど、今子供とダンス、音楽のワークショップを製作・発表しようと動き出している自分にとってヒントとなる材料が沢山散りばめられていた。

中でもとても面白いと思ったのは、子供が描くものによって子供の心理状態をよみ取る事が出来るのだというお話。

子供にとって両親の存在というのは一番身近にある存在だけれど、男の子にとって母親のシンボルというのは「動く乗り物」で描かれ、女の子にとっての母親のシンボルは「家」で描かれているのだそう。

そして父親のシンボルというのは男の子も女の子も「山・太陽」で描かれるのだそうな。

先生のお話によれば、息子の通う幼稚園の生徒には大きく真っ赤な太陽を描く生徒がとても多いのだとお話してくださった。

大きく真っ赤な太陽を描くということは、お父さんという存在が子供達の中にしっかり存在しているという意味。

他にも沢山幼稚園を見ているけれど、沢山の真っ赤な太陽を見れば皆さん家族の関わりがしっかりあるのが良く分かるとおっしゃっていた。

息子が年少さんの時、雪だるまの折り紙工作の右側に大きな太陽を描いていた事を思い出した。

太陽を描く位置にも意味があるらしいけれど、右側に描く太陽というのは未来を現していて、将来父親の様になりたいという気持ちの現れなのだそうな。

同じ太陽でも、何色で太陽を描くかで意味が変わってくるらしく、それもまた興味深かった。

同じ絵を描くという行為でも、こんな風に子供の気持ちを読み取って下さる先生に教えて頂ける事を本当に有り難く思う。

素晴らしい先生との出会いは、きっと息子のこれからの人生に素晴らしい知恵を残してくれるはず。

最近、とても上手にひらがなも書ける様になって来た息子。

沢山のGIFTをくれる息子に感謝しなければ。

あまりガミガミ星人にならない様に気をつけます。

と心に誓う。

 

 

    本物に触れる

    IMG_8195先日、息子の通う幼稚園で絵本の原画展があった。

    毎年行われている原画展。

    原画展には絵本の原画が展示され、本をお描きになった先生に来て頂いて、お話を聞ける会が開かれる。

    保護者も参加する事が出来るので、参加させていただいた。

    いつも自分たちが読んでいる本を作った方が目の前にいるという事、読み聞かせまでして下さったことは子供達の心に強く響いたようであった。

    子供達がお教室に帰った後、保護者に向けて色々なお話を聞かせて頂き、その後絵本にサインを頂いてきたけれど、その本を息子に見せると、それはそれは喜んだ。

    やはり、原画をまじかに見れた事、そして何より本を作ったご本人の言葉に触れられた事は本当に素晴らしい経験となったはず。

    息子を見ていて、こんなに小さな時から本物に触れられる機会を頂けることを、幸せだな。と思う。

    何十年も読み続かれる絵本を創る方達に出会えた事に感謝・・・・。

    絵本を作り上げる過程のお話を聞きながら、自分の本の事を思い出し、改めて自分の伝えたい事を一冊の本という形にして頂けた、まるで奇跡の様な出来事に改めて感謝しかない。

    心に響く作品を作り続けていらっしゃる作家さんは、本当に素敵な方だった・・・。

    サインを頂いた絵本は、息子がお父さんになる頃まで大事に大事にとっておこう。

     

     

      偶然にも・・・

      本日、地元の新聞「下野新聞」に著書「病気のサインは足裏で読む」の記事を載せて頂きました。

      実は、今日は父が大動脈瘤破裂で倒れ、心臓を止めての大手術をしてから丸6年の日。

      6年前の今日、父の心臓は一度止まり、再び生き返った6歳の誕生日。

      「病気のサインは足裏で読む」の中にも、父が倒れた時の事、倒れる3年前に呂律がまわらなくなって、そこから官足法を一生懸命はじめた事など記しています。

      官足法を続けていなかったら、きっと父は今頃この世にいないと思います。

      このタイミングで本を紹介して頂く偶然。

      何だか不思議なご縁を感じます。

      不思議なもので、今でもこの時期になるとドキドキします。

      父が死んでしまうかもしれない・・・・。もう二度と会えないかもしれない・・・・。

      と思うと、とにかく無事を祈るしかなかったあの時の感情が、毎年この時期が近づくと蘇って来て、なんだかドキドキしたり不安になったりするのです。

      少しづつ怖さは消えて行きましたが、未だこの時期にはとてつもない不安に教われる事があります。

      人の身体は本当に良く出来ていて、身体が全てを分かっているのだと思います。

      今日、父の生還6年目を機に、また大切な事を思い出しました。

      手術へ向かう父を送りながら、こんなとき祈る事しか出来ない自分の無力さを感じながら、いかに健康が大切な事か、命が大切な事か考えた事を鮮明に思い出しています。

      健康な身体さえあれば、こんなに幸せな事はありません。

      お金より、地位より名誉より、何よりも大切な物だと今でも思います。

      奇跡的に生還し、退院3日目に一緒に歩いた結婚式は今でも大切な大切な思い出です。

      1人でも多くの方が、健康で幸せな日々を過ごせます様に・・・。

      父の生還日に新聞に載せて頂いた事で、また自分の使命を感じた一日。

        Professional

        IMG_7687先日、著書「病気のサインは足裏で読む」を創るに辺り、多大なご協力を頂いた幻冬舎の編集者さん、イラストレーターさん、ライターさん達と少し遅れたランチ打ち上げがあった。

        新宿の高いビルから東京の町並を見下ろしながらの、1つの物を一緒に創りあげた方達との時間は本当に素敵なもので、それぞれのプロフェッショナルの方達のお話は本当に刺激的であり、感動的であり、感じることが沢山の素晴らしい時間となった。

        先日、推薦文を頂いた森三中の大島美幸さんからもご丁寧にお手紙を頂戴し、「病気のサインは足裏で読む」を何度も読んで下さっている事、身体の調子が悪い方に本を渡して下さっている事、そしてこれから困った方がいたら、私の本を渡して行こうと思うと言って頂いて、本当に沢山の方達の協力のもと出来上がった一冊が、こんな風に思って頂けているのだと思うと、その事が本当に本当に嬉しくて、このお手紙は一生の宝物にしようと思った。

        様々な話の中で、自分を振り返る事がまたたくさんあったけれど、とても嬉しかった事があった。

        「何歳くらいからバレエをやっているのですか?」の質問から始まった話。

        私がバレエを始めたのは小学2年生で、そこで習っていたバレエは基本もなにもぐちゃぐちゃで、中学2年生の時にもっとバレエを真剣にやりたいとバレエ教室を移った時に、「今までやっていたのはバレエではありません。今、バレエを始めたと思って下さい」と先生に言われ、必死で身体を痛めながら走り続けて来たという話から、それがあったから怪我から官足法に出会える事になった事、そしてその後オーディション周りをしていたころの話になった。

        オーディションに何度も何度も落ち続け、落ちては次のオーディション先へ、また落ちては次へ・・・と1人で移動している間に、本当に心が折れそうになってしまう瞬間が沢山あったけれど、そんな話し相手もいない1人移動中、必ず行っていた紙にボールペンで不安な気持ちを書き続けた経験をお話しした。

        不安な気持ちを書いていても、書いているうちに段々とポジティブな言葉を書く様になっていくその作業は、自分にとっての精神安定剤になっていたような気がする。

        どうしてもポジティブな言葉が出て来そうにない時には、書いた言葉の上に言葉を重ね、文章を書くというよりも紙にペンで気持ちを吐き出し,吐き出し終わった頃には紙が真っ黒のぐちゃぐちゃになっているという事もあった。

        その頃の経験は、その後も自分で自分の気持ちが折れないように自分を守る術として残った。

        それから、自分の気持ちを纏める時には、必ず手書きで気持ちを纏めてから書く様になり、文章を書くということが本当に好きになった。

        文章には凄い力があると思う。自分の心を動かす力も、人の心を動かす力も・・・。

        そんな話を皆さんにしていたら、私が最初に様々な方の体験談を書いて幻冬舎の編集者さんに読んで頂いた文章を見て、私の書いた文章が本を一度も書いた事が無い方なのに、どうして上手く纏められているのだろうと思ったのだとライターの方から言っていただいた。

        文章を書く事のプロフェッショナルの方に言われたその言葉は、本当に本当に嬉しくて、その時自分の精神安定剤になっていた物が、こうして一冊の本を作るという夢に繋がっていたのだな・・・と思うと、やはり人生に無駄な事など何も無いのだと心から思った。

        そして、お話を聞けばどんな世界でも、やはりその道をきわめて居る方達から学ぶ事は本当に本当に沢山ある。

        そんな素敵な時間から、自分の中に大切な何かがポッと戻って来た。

        近々、自分の本当にやりたい事企画したい!と思っていた矢先、自分のやりたかったような事をやって欲しいと会場を探してくれている方がいらっしゃった。

        詳細決まりましたらまたお知らせします。

        これからは、自分にしか出来ない事、皆さんのお力をお借りしながら、どんどん発信して行こうと思います!!!!!!!

        自分の本当に大切な物を大切にしながら・・・・。

         

          流れにのって・・

          IMG_7626春の土用が今日から始まった。

          今年の春の土用の入りは4月17日、そして5月4日に土用が明ける。

          土用の時期には引っ越しや土を掘り起こす作業をしてはいけないと言うけれど、体調を崩しやすいこの時期に大きなエネルギーを持った土を動かさないというのは非常に理にかなっている気がする。

          毎月のWSで、その月の臓器の働きや気のながれる道の変化をプリントにして勉強しているけれど、本当に身体の仕組みというのは良く出来ていて、勉強すればする程、私達の身体は自然界の法則と密接に関係しており、そこに耳を傾けられる様になるだけでも、自分の身体のサインをとても読みやすくなる。

          本の出版から一ヶ月ちょっとが過ぎ、土用に入る前にガタッと体調が悪くなった。

          とても疲れて、なんだかネガティブな事ばかり考えてしまう。

          この疲れはなんなのか??

          考えて、友人と話しながらふと気付いた事があった。

          本を作る作業は、自分の一番辛かった時期を掘り返す様な出来事でもあり、淡々と作業をしているようであっても、実は自分の中にあった様々な感情や想いが掘り起こされる様な作業であったのだと思う。

          ヨーロッパから帰って来て、自分の思い描いていた様なダンス活動を日本で行う事の難しさを抱えていた私は、自分が救われた足揉みを通して、人と身体を通してコミュニケーション取れる事が本当に嬉しかった。

          本当は、ダンスを通して人とコミュニケーションを取れる環境を自分で作りたかったけれど、足もみで身体を見直す事をお手伝いする活動は、ダンスをした事もない様々な年齢の方達と出会う事の出来た素晴らしい時間であったし、ダンスそのものをしているわけではないけれど、足揉みを通して身体に興味を持ってくれる人が増えてくれる事は、いつか自分でダンスでやっていきたい事に大きな大きなヒントになると、そう信じて活動していた。

          そして、それと同時に息子という小さな人との生活も、自分の時間なんて無くて大変な事も多かったけれど、気付かされる事が沢山で、息子を通しての新しい出会いも今ではかけがえのない宝物になっている。

          「病気のサインは足裏で読む」の一冊を作る中には、自分がその時感じていた「ダンスをしていない自分との葛藤」を思い出す瞬間も多々あった。

          けれど、一冊の本という形になった事で、自分がその時感じていた迷いも、葛藤も、「あぁ、やっぱり自分の選択は間違っていなかったな」と思える様になった。

          本が出来たばかりの時は、喜びで興奮していたから自分の中にある変化に気付けなかったけれど、少し時間をおいてみると、本を作る事で確実に自分の中にあった想いが報われた気持ちになったのだと気付いた。

          そうしてホッとした所で、人は初めて力を抜く事が出来るのかもしれない。

          ずっと頑張って走り続けなければ!と思っていた事が、あとは流れに任せて、流れに身を置いてみよう。と、す〜っと思える様になった。

          体調を崩して、身体が思う様に動かなくなった事で気付かせてもらった気がする。

          今、またダンスを通して人とコミュニケーションんがとれたら・・・という想いが強くなっているけれど、少しづつでも自分が本当にやりたい事に耳を傾け、自分なりの流れに乗れたら良いな・・と思う。

          人には様々なタイミングがあると思うけれど、そのタイミングは自分にしか分からない。

          自然に身を任せ、来るべきタイミングにしっかり気付ける様に在りたいものです。

          春の土用と共に、大切な事に気付かせてもらった。